近年,狭小かつ複雑な空間を含むICT(Information and Communication Technology)機器内部におけるハーネスの無線化に関する研究が進んでいる.ハーネスの無線化を実現できれば,CO_2削減効果やバーネズフリーによる新たな機器設計が可能となる.本稿では,無線化の対象として自動車内部に着目し,過酷な熱環境であるエンジンルームにおいて取得された電波伝搬データに基づく無線伝送特性を明らかにする.まず,電波伝搬データを解析した後,エンジンルーム内で無線通信を実施する場合の通信路容量を評価した.次に,変調方式としてオンオフキーイング(OOK:On-Off Keying)を用いた場合における,総チャネル数に対してBER≦10~(-5)を満たすチャネルの割合を評価した.
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