人物と商品からなる広告画像に対する単純接触効果－注意の役割

摘要

単純接触効果の先行研究では、魅力的なモデルと商品からなる広告を反復提示した際に、（1）何も教示をしない場合はモデルに単純接触効果が生じるが、商品には生じないこと、（2）商品に注意を向けるように教示をした場合には商品に単純接触効果が生じることが示された。本研究では、上記の研究結果を拡張するため、反復提示時に商品に注意を向けた後に、モデルへの好意度評価を求めた。その結果、モデルに対する単純接触効果が認められた。以上の結果は、モデルには強制的に注意が引きつけられ、単純接触効果が生起することを示唆する。