プリフィルタを用いるタイミング系のジッタ特性

摘要

本論文は，純音が存在するベースバンド両極性方式」PSK，及びQPSKのダイング再生回路にプリフィルタを用いる場合のタイミングジッタ特性を理論的に解析し，数値計算結果を示して，プリフィルタのジッタ抑圧効果を定量的に明らかにした．プリフィルタを挿入することにより，まず，ジッタのSXS成分は無視し得るほど小さくなることがわかった．また，qPSKのrmsジッタをgノ叫1の関数として示すと，ジッタ抑圧効果は，タイミングタンクのeが100の場合についてE_b/N_0が10dB以上において得られ十和鞠が大きいほど，またロ一ルオフ率αが小さいほど著しくなった．更に，rmSジッタはgみ叫〕が10dB以上において20dB増大すると1けた低下した．これはSXN成分が優勢であることを示している．