大型工場では増量基調となつた05年のメーカー別古紙消費

摘要

古紙再生促進センターの集計による05年のメーカー別古紙消費実績がまとまった。 最初に昨年の古紙需給についておさらいをしておくと、回収量が対前年比＋3.8％の2,232万t（回収率71.1％）、消費量が同＋0.3％の1,859万t（利用率60.3％）。 そして概ね［回収-消費］に相当する371万tの古紙が中国を中心とするアジア方面へ輸出されている。 輸出が30％を超える伸びを示しだのに対して、国内消費の方は全体の数字で見る限り低調だったが、個々の品種やメーカー（工場）ごとに眺めると、また違った側面も浮かび上がってくる。昨年末に新たな古紙利用率目標が策定されたことや、原油価格の上昇と軌を一にしたかのように活発化するバイオマスボイラー導入の動きなどが、各品種#12539;各工場ごとの古紙利用にも影響を及ぼしているようだ。