建築業界におけるVOC対策

摘要

近年、日本の建物は、使用する建材や構工法の改良によって、その気密#12539;断熱性能を高め、西欧型の閉鎖性の高い建物スタイルに移行してきた。 日本人は、1日の約80％を住宅やオフィスビルなどで過ごしているが、断熱#12539;気密化された建物で適切な換気がなされない場合、建材#12539;施工材（接着剤や塗料など）、什器#12539;備品や日常の生活用品などから発生するホルムアルデヒドや揮発性有機化合物（VOC:Volatile Organic Compounds）などの化学物質濃度が上昇したり、室内湿度の上昇や結露などの問題が生じ、ダテカビ#12539;ハウスダストなどの室内生物汚染粒子（アレルゲン）の増加が顕著となってきた。