「環境の創造」の実現を目指して: 東京電力の新たなチャレンシ

摘要

社会全体のエネルギー利用効率の向上は、供給側と需要側双方の効率向上の相乗効果によってもたらされる。東京電力では供給側で原子力を始めとする非化石エネルギーなどの利用拡大や火力発電の熱効率向上、送配電ロス率の低減などに取り組む一方、需要側の対策として電動ヒートポンプなど高効率の機器#12539;システムの開発#12539;普及によるエネルギー利用効率の向上に努力を傾注している。 とりわけ需要家に電気を効率的に使用してもらうことは、需要家自身の省エネルギー#12539;省コストはもとより電力設備の効率的運用を通して地球温暖化防止も同時に達成する極めて有効な取り組みとなる。 このため同社は今年7月から家庭やオフィスビルなどで行う省エネの取り組みを支援するとともに、二酸化炭素（CO_2）吸収を目的とした森林保全活動を行う「ECOサポートプラン」を展開している。 また、10月からは電気料金の本格引き下げに合わせてオール電化促進のための「秋のSwitch！ キャンペーン」を実施した。 こうした需要側の効率改善によって、電力を中心とするエネルギー利用効率の高い社会の構築を目指している。