有限長周期構造光導波路における基本導波モード反射電力の波長特性に及ぼす入力側一様導波路の影響について

摘要

方形溝の有限長lamellar grating型周期構造導波路の解析において、入力側に接続する一様導波路の厚さを溝の頂点までの厚さと同じにとる場合が多い．その場合、波長が短くなるにつれ放射波反射電力が増し、基本導波モードの反射電力R{sub}(gl)が減少するため、その主ローブの波長特性は右上がりを示していた．一方、入力側導波路の厚さを溝の底までの厚さにとると、R{sub}(gl)の主ローブの波長特性は全く逆の右下がりとなる．この現象を詳しく解明するため、他の形状の周期導波路についても同様に数値解析をした結果、それらの振舞いに一定の共通点が見られたので報告すると共に、その原因についても一つの定性的な説明を試みている．