水中音声帯域OFDM通信における最適パラメータの検討

摘要

OFDM （Orthogonal Frequency Division Multiplexing）方式は周波数利用効率に優れ、大容量通信に欠くことのできない技術である．この技術を水中に適用し、搬送波を音声帯域に拡張した研究が進められている．本稿では水中環境における音声帯域OFDM通信実験結果について述べる．実験では縦25m、横14mのプールを使用し、通信パラメータはCP （Cyclic Prefix）サイズ、搬送波中心周波数、FFT （Fast Fourier Transform）ウィンドウサイズを変更して実験を行った．実験結果からFFTウィンドウサイズの差異によるBER （Bit Error Rate）の変化は見られず、また搬送波中心周波数は全てのFFTウィンドウサイズにおいて9-12kHzでBERが悪化していることを確認した．