明知鉄道に導入した特自対応集中連動システム

摘要

明知鉄道では、明知線開通以来70年間使用してきた腕木式信号機#12539;タブレット閉そく式など非自動の信号システムを廃止し、自動化システムを導入して、閉そく#12539;信号機の取扱い合理化を図ることとした。導入するシステムは、線区集中連動システムとし、その特徴を活用することによって、列車検知機器に軌道回路のみを使用して特殊自動閉そく式に対応できるシステム構成とした。 本システムの開発コンセプトは、「スリムな装置構成で、異常時の取扱いがシンプルかつ確実に行える」特殊自動閉そくシステムの実現である。 本稿で紹介する明知線適用の実績から本システムは、地上車上間通信を必要としない新たな軌道回路検知式特殊自動閉そくシステムとして、今後の適用線区拡大が期待される。