SDH／SONET伝送技術

摘要

CCITT（現ITU-T）でSDH勧告が完成してちょうど25年が過ぎた．筆者はこの勧告の標準化の後半から参加し，標準ができると直ちにSDH伝送システムの研究実用化に従事して短い期間で開発を行った．開発した多くの伝送システムがネットワークに導入された．SDH勧告に基づく伝送システムはいまでも使われている．このような経緯から，将来に残したい技術としてSDH／SONET技術を述べる．仕様だけでなく，仕様を決めた根拠をできるだけ示すこととしたい．特に，SDH／SONET伝送技術のうち，ポインタ等のキーとなる技術，ネットワーク導入にあたり使う側から強く要求された条件をクリアした技術について述べる．