スマートフォン利用者の迷い行動の検出に関する一検討

摘要

「迷い」とは情報不足のため次の行動が決められない状態であり，食事や買物など日常の様々な場面で発生する．本稿ではスマートフォンによって推定されたユーザの移動特徴およびアプリケーションの利用状況から，ユーザの迷い行動を検出する手法を提案する．30 日間，10 名の被験者からスマートフォンの使用データおよび被験者による迷い報告を収集し，実験で取得したデータから迷い検出に有効な特徴量の選択を行った結果，平均85（AUCROC）の精度でユーザの迷いを検出できることが分かった．