画像処理IPとFPGA実装

摘要

高速かつ柔軟性を有する画像処理システムを実現するためには、汎用PCのソフト処理のみでなく、演算量の多い処理のハード化が必要である。 ハード化にFPGAを用いると開発コストが低く、要求に応じて処理を特化できるので柔軟性の高いシステム設計が可能になる。 そこで、市販のFPGAに実装するための2値画像と濃淡画像に対応する19品種の汎用画像処理IPを開発した。 X軸·Y軸射影、周囲長、面積、重心、フィレ径、慣性等価楕円の傾き角、膨張·収縮、ラベリング、濃度ヒストグラム、階調変換、3×3空間フィルタ、3×3差分型エッジ検出フィルタ、画像間演算、アフィン変換、抵抗ヒューズネットワークである．代表的な品種のクロック周波数は、EPF10OK50STC144-3 (AIJERA)実装時で40MHzである。 画像検査装置に適用し処理時間50％削減という効果を得た。