東工大における原子力教育，過去#12539;現在#12539;未来

摘要

東京工業大学の大学院原子核工学専攻は京都大学，大阪大学とともに1957年開設された。 国立大学としては初めての体系的原子力教育プログラムである。 学部ではなく大学院から原子力教育が始まったことは，即戦力を必要とした当時の状況によるものであった。 その後，国立大学の人材養成は学部中心という日本の伝統的大学教育体系にあわせて，国立大学学部に原子力工学関係学科が整備され，大学院とあわせて学部大学院一貫教育体制ができ上がった。 しかしながら東工大は例外的に学部を作らず，大学院のみめ教育を行ってきた。