濁リのもとは?

摘要

長江。 この名は四川省宜賓で消える。 四川省南部，雲南，貴州の省境が複雑に入り交じったこのあたりで，北方から成都平原を貫いてきた眠江の濁流と，雲南省境に沿って南西から流れ下った金沙江か合流して長江が生れる。 この二つのどちらが長江の源流であるか苦から論争が続いたか，それが確定されたのは僅か15年ほど前1986年のことで，金沙江に連なる通天河上流が水源と決定された。 　 四川盆地の西部，チベット自治区と接するあたりほ標高数千m級の峰々が連なる横断山脈か西北から東南に向って平行に走っている。 この東部，四川省との省境に沿って金沙江は一一挙に800kmほども流れ下り，一度富商省に入ってから北上する。 名峰玉竜雪山を廻って大きくうねりながら東に向きを変えて宜賓に到る。