超·人材不足『働き方改革』で生産イノベーションを起こす

摘要

少子高齢化による労働人口の減少、景気拡大基調も相まって国内の雇用情勢はたいへんな売り手市場になっている。また、『働き方改革関連法』、『第四次産業革命』などの社会動向もあり、企業の経営戦略を考える上で「働き方」は非常に重要な観点になっている。とくにモノづくりの世界では、人材不足による業務負荷増からくる品質データ改ざん問題、グローバル競争の中で人にシワ寄せがきている過重労働の問題、多様な人材の活用の中で起きている不適切動画拡散問題など、従業員の働き方について正面から向き合う必要があり、まさに正念場を迎えているといっても過言ではない。このような外部環境の中で、富士フイルム発祥の地で生産活動を行っている当社が取り組んでいる「働き方」に関する『生産イノベーション』を紹介する。日本のモノづくりにかかわるみなさまに少しでも参考になれば幸いである。