p~rq型合成数に対するVanstone－Zuccherato方式についての考察

摘要

1995年にVanstoneとZuccheratoは，ユーザのID情報などを素因子p，qに埋め込むことにより，センタが管理するRSAのモジュラスのサイズを削減する方法を提案した．その方法は以下の2つに分類される：タイプ1:素因子p，qは互いに独立でパラメータ生成も効率的であるが，個人情報を埋め込める部分が大きくない．タイプ2:素因子p,qが依存していてパラメータ生成に時間を要するが個人情報を埋め込める部分が大きくなる．本報告ではVanstoneとZuccheratoのアイデアをprq型合成数に適用した結果について考察する．