本稿では,Evolved UTRA下りリンクOFDM無線アクセスにおける同一基地局内のセクタ間の高速セクタ選択(FSS: Fast Sector Selection)およびSoft-combining受信を行う同時送信法の2種類のマクロダイバーシチ法についてユーザスループットおよびセクタスループットの観点から比較評価を行う.システムレベルのシミュレーション結果より,Mutingを行うFSSを用いたときのマクロダイバーシチューザ(UE: User equipment)のユーザスループットは,Soft-combining受信を行う同時送信法を用いた場合に比較して約10%増大できることを示す.さらに同一条件におけるセクタ当たりのスループットは2方法でほぼ等しいことを示す.従って,OFDM無線アクセスを用いる同一基地局内のセクタ間のマクロダイバーシチ法として,Mutingを行うFSSが適していることを示す.
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