腎外腎盂（extrarenal pelvis）

摘要

良性腎腫瘍は一般的にまれであり，多くがルーチン超音波検査や偶然にautopsyあるいは他の理由で腎摘されたときに発見される．しかし最近の画像診断の発達により，術前に診断ができる良性腫瘍が増加していることも事実である．症例は，尿路感染症を繰り返す82歳の肝硬変の女性である．スクリーニングのために腎エコーを施行したところ，右腎上極に長径3．6cmの内部エコーを有する結節状腫瘤を認めた．