喋っど～Sha-bed～－喋る！不快要素検知ベッドエージェント

摘要

体温調節に関する介護は介護者にとって困難が多い．理由として被介護者の表情や動作からは暑さや寒さの意思が読み取りにくい場合が多いことがあげられている．被介護者の寒暑は，ベテランの介護者であっても見落としてしまうことがあり，介護者の経験が浅い場合，完全に判別することは不可能に近い．その上，体温調節機能が低下している被介護者は，介護者も気が付かない程度の少しの気温変化で体調に異変をきたし，その異変が命に関わる疾病を引き起こしてしまう．そこで，我々は，被介護者の持つ寒暑に関する感覚をセンシングし，介護者に伝えるシステムの必要性を感じ，介護者が生活を共にし，安らげる場所となっているベッドをエージェントとしたセンシングシステムを提案する．