構造用木質建材のこれから

摘要

木材業界の方々と雑談していると，時々「〇〇はこれからどうなるんでしょうかね。 」という質問を受けることがある。 製品の将来の予測は，対象が何であれ難しいものではあるが，〇〇に関する技術の動向が明確な場合には割合簡単に答えられることが多い。 例えば，15年くらい前なら「木質建材のエンジニアード化が急激に進むでしょうね。 」などと確信を持って答えることができた。 しかしながら，社会的#12539;経済的情勢に関することとなると，即答は難しい。 筆者の不勉強のせいもあるが，例えば，中国経済の動向などは今後わが国の木材工業に大きな影響を及ぼすと考えられるが，それがどれほどのものなのか，正直なところよくわからない。