高速フェージング環境における積距離分布及びトレース分布に基づく空間時間トレリス符号の設計基準

摘要

高速フェージング環境における空間時間トレリス符号（STTC）の設計基準として，最小横距離を用いることが提案されている. 1では，仝誤り事象パスに対する最小積距離を考えている. 一方［2］では，療小誤り事象パスに対する別、樽距離を考えている．本論文では，まず，高速フェージング通信路におけるSTTCの設計基準として，最小誤り事象パスに対する最小積距離のみでは，STTCのフレーム誤り率特性を正しく評価できないことを示す．次に，所要誤り率に影響を及ぼす誤り事象パスに対する最小横距離が,設計基準としてある程度有効であることを示す．更に，積距椛分布と最小誤り事象パスに対する符号語距離行列のトレースの平均値をsTTCの設計基準として用いることを提案し，計算機シミュレーションにより，捷案設計基準が従来の設計基準よりも有効であることを確認する．また，提案設計基準に基づいた計算機探索により，従来のSTTCよりも優れたフレーム誤り率特性を達成するSTTC戊発見したので報告する.