統合監視システムのデータ形式を用いたMongoDB v2.6とV3.0の性能評価

摘要

MongoDBは非構造データをスキーマレスで柔軟に格納できるデータベースとして注目されている。アプリケーションからハードウェアまで幅広い形式のログを扱うクラウド環境の統合監視システムでも、MongoDBが利用されている。2015年初旬にアーキテクチャが一新された最新版のMongoDB v3.0がリリースされた。MongoDB のメジャーアップデートに伴う統合監視システムへの影響を明らかにする目的で、統合監視システムのデータ形式を用いて、MongoDB v2.6とV3.0の性能評価を行った。MongoDBv3.0は少量データの登録性能を約25改善でき、少件数のテキストデータの検索性能を約8割改善した。また、MongoDB v3.0のWired Tigerストレージエンジンでzlib圧縮を利用したときにデータ量を最大で87削減できた。