自動化オープンケーソン工法(socs)の水中掘削機械

摘要

自動化オープンケーソン工法（以下，SOCS)は，地下空間を創造するための第一歩となる大深度の立坑ゃ基礎の施工技術である。平成2年の建設省総合技術開発プロジェクト（総プロ）において，オープンケーソン工法の利点に着目し，基礎構造物の情報化?合理化施工で建設事業における技能労働者不足や高齢化に対処するとともに，ロボット化推進と作業環境の改善を目標に官民の共同研究で開発された工法である。1996年の実工事適用以降，オープンケーソンとして我が国で最大規模となる外径35mの雨水調節池や深度73.5mに及ぶ取水立坑など， 確実な水中掘削技術によりオープンケーソン工法の適用範囲を大幅に拡大した。以下に，本工法の概要と水中掘削機械について紹介する。