犯罪白書からみた犯罪の実態

摘要

平成16年度の犯罪白書によれば，刑法犯の認知件数は平成8年から7年連続して戦後最多を更新するなど急増を続けていたが，平成15年は前年と比べて1.3％減少し，364万6253件となった。 刑法犯の発生率（人口10万人当りの認知件数をいう）は2857件であった。 すなわち，被害に遭う確率は決して低くなく，日本人の平均寿命から考えると一人当りその人生の中で2回以上の被害に遭う計算になる。 それでも先進諸外国と比べるとまだ低いほうではあるが，日常感じる脅威は増していると実感する。