受信端末駆動型通信方式に基づいた大規模スマートメータリングシステムにおけるデータ収集のための手法の提案と評価

摘要

大規模なスマートメータリングシステムを実現するためには、センター局あたり数百台のメータからの短時間でのデータ収集と、センター局からメータに対する逆方向の通信を実現する必要がある。受信端末駆動型のマルチホップ無線ネットワークを実現するためのIntermittent Receiver Driven Transmission（IRDT）方式に、ポテンシャルルーティングを組み合わせることによって、このような大規模なスマートメータリングシステムを構築することが期待される。そこで本稿では、数百台以上のメータからなる大規模なスマートメータリングシステムを、ポテンシャルルーティングを適用したIRDTによって構築した場合の評価および方式の改良を提案する。シミュレーションにより、メータ数が1600台程度であれば、10分間で98％以上のデータ収集率を実現できることを示す。