LCM技術用原材料：繊維強化材料「ニット基材」

摘要

LCM-Liquid Composite Moldingの概念はわが国では余り馴染んでいるものではない。 当然議論の余地はあろうが，海外の一例として，フィンランドのガラス繊維原繊／ニット基材総合メーカーAhlstrom社のガラス繊維強化材技術資料("Liquid Composite Moulding"2001.6)によれば，Liquid Composite Mouldingの概念はClosed Mould Systemsの細目分類として用いられている。 そこではClosed Mould Systemsを大きく2分類し，①樹脂が液状で導入される(introduced in liquid form)もの－Liquid Composite Moulding②繊維が樹脂で予め含浸されているもの－Press Moulding Systems（SMCやコールドプレスなど）としている。 ①をさらに2分類し①－①RTM，①－②vacuum Infusion＝VIとしている。 ①－①は①－①－①Stiff Mould＝RTM－High-pressureと①－①－②vacuum Assisted＝VARTM－Low pressure＝Light RTMに分けられ，①－②にはSCRIMPなどが含まれる（VARTMの語は一般的にInfusion/SCRIMPを指す用語として用いられる場合もあるが，ここではそれと異なっている）。