タングステン電極間アークの電圧電流特性と消滅特性の測定

摘要

タングステンアークの電圧電流特性の表現として，Holmのアーク電圧電流特性図がある．この図の適用範囲は，電極間距離0.05～1mm，アーク電流1～3Aである．しかし誘導性回路遮断時の開離アークを計算するときには，電流が1Aよりも小さい部分と電極距離が1mmよりも長い部分の特性が必要になることがある．また，アーク電流の下限として最小アーク電流1Aを定めているが，これは観測と合わないことが多い．従って，開離電極を使って，電極間距離10mmまで，1A以下の電圧電流特性を測定した．さらに，アークが不安定になる低電流領域で、アーク消滅電圧電流特性を調べた．