「大阪市水道#12539;水質管理計画」の策定と水質測定における精度保証#12539;管理体制の構築

摘要

大阪市水道局では，新しい水道水質基準に関連した制度の制定と変更に対応するため，それまで行なってきた水質検査計画とGLPに対する取組みを強化し，さらに充実させるよう務めている。水道法施行規則の改正により，水道事業体は，水質検査計画の作成が求められるようになった。 水質検査は，供給される水道水が水質基準を満たし，安全で良質なことを確認するために行なわれるものである。 大阪市水道局の水源である琵琶湖#12539;淀川水系では，域内人口が多く，さまざまな社会#12539;経済等の活動が展開されているため，水源水質を汚染する要因を内包している。 このような状況において，つねに安全で良質な水道水を供給するためには，水源から給水栓に至るまで一貫した水質管理が必要との観点から，「大阪市水道#12539;水質管理計画」を策定した。 同計画は，水質検査計画，浄水場水質管理計画，水源水質監視計画，水質調査計画の4つの個別計画から構成されている。 測定精度の確保と信頼性保証については, これまで，測定方法の妥当性確認と文書化（VOS）およびVOSに基づく標準作業手順書（SOP）の作成，精度管理規定の制定と実施，研修体制の充実等に取り組んでおり，今後もこの取組みをより充実させていく。