画素ピッチ0.3mm超高精細AC型PDPの開発

摘要

画素ピッチを0.3mmとした超高精細AC型PDPを開発し，動画像表示に成功した．微細な放電セル空間内で，放電時に紫外線発光に関係するキセノン(Xe)準安定原子の時間空間的な挙動を計測した結果，パネルの封入ガス圧力を高める事により，発生した準安定原子が分子線を放射する励起分子に効果的に遷移され，発光効率の向上に有効である事を確認した．また，面放電構造における放電ギャップの延伸は，陽極近傍の準安定原子の発生領域を拡大させ，これに伴う発光輝度の上昇により，ギャップ長130μm付近で発光効率が最大となることが分かった．これら条件の下で開発した対角6.5インチパネルにおいて，1.0 lm/Wの発光効率が得られた．