多剤耐性インフルエンザ梓菌

摘要

Haemophilus i－nfluenzae（インフルエンザ菌）は12歳以下の小児の咽頭·喉頭に常在し，気管支炎，肺炎など呼吸器感染症の原因菌として重要な存在である．成人では慢性気管支炎，気管支拡張症などを基礎にもつ患者における感染増悪の原因菌としてもっとも高頻度に検出される．急性中耳炎，副鼻腔炎，感染性心内膜炎などの原因となり，とくに本菌が原因となる重篤な感染症として化膿性髄膜炎（幼児～小児期）と急性喉頭蓋炎がある．