五感情報を活用したウェアラブルユーザインタフェース

摘要

筆者らの研究グループでは多種の装着型センサを用いたシステムを多数開発してきた．特に，人間の五感を活用するための取り組みとして，音入出力デバイス［2］，におい入出力デバイス［3］，振動入出力デバイス［4］，味入出力デバイス［5］，光入出力デバイス［6］等を作成し，ライフログシステムや電飾パフォーマンスに活用してきた．五感情報入出力を活用したアプリケーションとしては，ナビゲーションシステム［7］，［8］，感情表現付チャットシステム［9］，ジョギング入力「10］，ダンス楽器「11］，電飾ダンス［12］，映像パフォーマンスシステム「13］，会話支援システム［14］，指での機器操作［15］，歩行者情報の可視化システム［16］，着ぐるみ装着者の支援システム［17］など数々の試みを行い，実践的に五感情報を活用できるシステムを構築してきた．さらには，五感情報提示のための基礎的実験として，装着型ディスプレイの視認性評価「18］，音響情報への慣れを考慮した音声情報提示システム「19］およびその概念を一般化した主観的コンテキスト検出機構［20］，生体情報提示システムにおける虚偽情報提示の効果測定［21］，情報提示システムにおけるプライミング効果の影響測定［22］を行い，それらの成果に基づいた選択的情報提示機構［23］およびその機構を実装したOS「24］を提案した．本講演ではこれらの技術·事例の紹介を行う．