10mm厚CT画像と2mm厚CT画像による肺結節の特徴量解析

摘要

近年，マルチスライスCTが開発され，空間分解能の優れた薄いスライス厚の画像を大量に得ることができるようになり，3次元画像の再構成が可能になった．しかしその一方，情報量が膨大となり読影医に対する負担が大きくなることから，件数処理能力の低下が懸念される．また，同一医師においての評価が10mm厚CT画像と2mm厚CT画像とで異なることも現状である．本報告では，肺結節の大きさ·CT値·場所などの特徴量から得られる情報をもとに医師の判定に相違が生じる原因を掴むため，10mm厚CT画像と2mm厚CT画像による肺結節の特徴量解析を試みた．