ITを活用したプラントェンジニアリングのための溶接技術業務支援システム

摘要

知識管理システムが持て囃される現在においては、システムそのものに目を奪われがちである。 しかし、管理すべき知識とその知識をどのように活用して新たな価値を生むかということが知識管理の原点であると考える。 その意味では、全くの個人ツールから始まりインターネットを活用した海外の設計や調達拠点さらには建設サイトを含む全社システムまでに発展した本システムのような情報や知識の管理手法は、知識管理システムの原点に立ったシステムではないかと考える。 今まで個人知として各人の頭の中にあった知識·ノウハウをシステムに一元管理し、組織知として全員で活用することで各人の工夫·判断が加わら、使えば使うほどシステムが成長する仕組みが出来つつあると感じている。 エンジニアリング業務の効率向上に留まらず、本システム利用者の能力向上やノウハウの蓄積が同時に行われ、結果として組織や会社の競争力に繋がると考える。 今後は、顧客との関係強化の手段としての機能を拡充する新たな価値創造を図るなど、本システムの発展を引き続き模索したい。