無意識的ノンバーバル情報を付加するチャットシステムの提案

摘要

この分野の研究として渡辺らは，アバタコミュニケーションにおいて，話者のコミュニケーション動作と同時に呼吸情報をアバタに反映し，可視化する音声チャットシステムの開発と評価を行っている．評価実験の結果，呼吸情報を付加することで，臨場感や共存在感が向上し，付加しないシステムよりも好まれるという結果を得ている．本研究では，脈動間隔の変化を提示情報として用いる．最近，簡便に脈波を計測·可視化する腕時計タイプのセンサが市販されていることから，呼吸情報を含むその他一般的な生理指標よりも簡便に利用できると考えられる．