大深度先端位置計測システム

摘要

(株)安藤·間（安藤ハザマ），システム建設株)，青山機エ(株)は，大深度地盤改良工の出来形および品質リスクの低減，施工精度向上を目的とした「大深度先端位置計測システム」を開発し，実際の工事に適用して有効性を確認した。今回開発した「大深度先端位置計測システム」は，地盤改良工のうち相対攪拌式深層混合処理工法(DCS工法）を対象に高精度傾斜計と水中無線機能を搭載し，これまで計測することができなかった施工中の攪拌翼先端位置を高い精度で確認でき，実際の施工位置と計画位置のずれや既設構造物との離隔をリアルタイムに管理することが可能となった。また，2016年に安藤ハザマが開発した「杭·地盤改良施工情報可視化システム（3Dパイルビューアー)」に本システムを連携させることで，あらゆる施工情報（例：電流値，スラリ一流量，回転数，貫入速度など）をリアルタイムにオペレータと工事関係者が共有することが可能となり，施工上のリスク低減や施工管理の効率化にも寄与する。