第26講環境技術思想——持続可能な社会に向かって開発のための環境工学とサニテーション

摘要

サニテーションは1970年頃から人間開発の一部となり、国際的な開発ァジェンダのなかで注目され始めました1)。現在に至るまで、多くの国際支援などによりサニテーションの普及に膨大な投資が行われてきましたが、ミレニアム開発目標(MDGs)ではサニテーションの目標は達成されず、持続可能な開発目標(SDGs)でもサニテーションの目標達成は困難な状況です。2020年時点で、基礎的なレべル以上のサニテーション·サービスを利用できない人々は世界では16.9億人程度存在します2)。日本にいるとあまり実感を持てない課題かもしれませんが、グローバル·サニテーションの実現は、決して容易ではありません。