菌床シィタケ栽培における夏期発生温度の検討

摘要

菌床シィタケは計画的な周年栽培が可能であることから、全国の生シィタケ生産量の約8、大分県でも約が菌床栽培で生産されている。県内では、規模拡大を検討している生産者もあり、菌床シィタケの生産量は増加することが見込まれる。しかし、設備投資や光熱費等に多大な経費が必要である。近年、電気料金が上昇していることから、生産者の経営に影響を及ぼしている。特に夏期の気温上昇は冷房コストの増大につながることから、冷房コスト削減のための要望が寄せられている。このため、電気使用量の多い夏期において、発生温度の変更による発生量および品質の関係を明らかにするため、電気使用量の節約につながる夏期の省エネルギ—制御技術の開発を行った。今回は、短期栽培用品種(「森XR1号」(森産業株式会社))と長期栽培用品種(「北研607号」(株式会社北研))を用い、試験を行った。