佐藤泰司先生を偲んで

摘要

杏林大学名誉教授の佐藤泰司先生は令和2年（2020年）8月12日にご逝去なさいました.享年92歳でした.佐藤先生は昭和3年（1928年）東京にお生まれになり,昭和28年に新潟医科大学（現·新潟大学医学部）を卒業後,昭 和29年に順天堂医科大学でインターンを終了,昭和29年日本大学医学部の中山解剖学教室に入局,昭和35年12月に日本大学医学部専任講師となられました.昭和45年4月には,杏林大学医学部の開学により兼任教授として移られ,昭和45年10月より杏林大学医学部教授に就任されると同時に杏林大学医学部附属図書館初代館長となられました.その後,平成5年3月31日に定年にて退職するまで肉眼解剖学の研究と教育に尽力され,その功績に対して杏林大学は，平成5年4月1日に名誉教授の称号を授与しました.