最新倣い旋削加工システムWalter Turn WL

摘要

Walter Turn WL倣い旋削加工システム（図1）は、輪郭プロファイル形状を加工する外径倣い加工用途向け旋削工具である。このような倣い加工には、鋭角の刃先先端角を持つVBMT/VCMT（先端角35°）またはDCMT（先端角55°）などのISO標準形状旋削チップが従来から用いられている。しかしながら鋭角のISOチップを用いる旋削工具は、チップとホルダーとの密着性に問題があり、加工中のチップがチップ座内部にて動く事象や、コーナーチェンジ時における刃先位置繰り返し精度など、さまざまな問題点を抱えている。Walter Turn WL倣い旋削加工システムはこれらの問題を解決し、さらに従来ISO工具にない使用法を追加して、より経済的かつ安定した倣い旋削シリューションを提供する工具となっている。以下、Walter Turn WL倣い旋削加工システムのコンセプトについて具体的に説明する。