高砂熱学イノベーションセンターの『ZEB』を目指した電気設備

摘要

本施設は，100周年を迎える高砂熱学工業のイノべーション拠点として新たな敷地に研究所及び本社開発部門を移転させるプロジェクトであり，2020年3月から運用を開始している。同社は，環境クリエイターとして脱炭素社会の実現に向けて貢献していくことを目標としている。陳境負荷低減と知的生産性向上を両立したエネルギー自立型サスティナブル研究施設』というコンセプトを掲げ新規開発技術を含む各種環境技術を導入し，環境·エネルギー分野で社会貢献する施設を構築することを目指した（写真-1,図-1）。オフィス棟·ラボ棟の2棟構成であり，オフィス棟は実績値にて一次エネルギー消費量が正味0となる『ZEB』を，敷地全体ではZEB Readyを目指した。