がん遺伝子パネル検査と連携協力体制

摘要

近年，DNAの塩基配列を短時間で解析する技術で ある次世代シークェンサ一（NGS)が開発され，大量 の遺伝情報を一挙に解析することが可能となった.従 来，がん薬物療法の選択は.原発巣の臓器別に行われ てきたが，同じ臓器のがん種においても，がん細胞に おける遺伝子変異は多様性を有することが明らかと なってきている.そこで，NGSを用いてがん関連遺 伝子を網羅的に解析し.その結果を基に治療薬を選択 する.臓器横断的ながんゲノム医療が注目されている. 日本でも，NGSを用いたがん遺伝子パネル検査（以 下，パネル検査）が2019年6月より保険償還された.