トニックウォーターによるStevens-Johnson症候群の1例

摘要

26歳男.1年前,飲酒後上口唇にびらんが出現していた.2カ月前ジントニック摂取の翌日に発熱と全身の紅斑が出現し，前医入院加療にて色素沈着を残し消退した.2日前にジントニックを再度摂取し,翌日より発熱と全身の紅斑が出現.範囲は拡大し,粘膜のびらんを伴った.生検にて表皮の個細胞壊死を認め，Stevens-Johnson症候群を疑い,入院，ステロイド治療にて軽快.トニックウォーターによる重症食物疹は稀であり報告する.