O-69 plerixafor時代の動員前末梢血CD34陽性細胞数測定の意義

摘要

plerixaforの投与を行った症例に対して,動員前の末梢血CD34陽性細胞数(PBCD34)測 定の有用性を検討した.【方法】PBCD34はBD stem cell enumeration kitでカウントした.動員前 PBCD34.採取前日と採取当日のPBCD34の関連を臨床的なデータとともに解析した.統計解析は JMP Proを用いた.【結果】対象は109名.男女比1.3 : 1,年齢中央値57歳.同種移植ドナー 14例， 骨髄腫と類縁疾患54例,悪性リンパ腫41例.初発52例,再発難治が43例，その他14例.動員方法 は化学療法が63例,G-CSFが46例.plerixaforが47例に使われていた.症例全体で，動員前と採取 日のPBCD34は有意な相関を示した(p= 0.0030,r =0.3996).当日PBCD34>40個/muLを目的変数と して多変量解析を行うと,plerixaforの有無(p =0.0008)に次いで動員前PBCD34 (p =0.00461)が有 意な変数として抽出されたが,前日PBCD34ほど有意ではなかった.