ES-1-2 2.幹細胞採取での工夫や取り組み1） FCD34陽性細胞測定の至適タイミング」

摘要

末梢血幹細胞採取は動員されたCD34陽性細胞数や,移植に必要とするCD34陽性細胞数によっては 長時間の拘束を余儀なくされる.更に採取されたCD34陽性細胞数が必要とする数に満たない場合に は連日の採取が必要となり,自家移植であれば患者自身,同種移植であればドナーへの身体的，精神 的負担が大きい.またその間，採取に関わる医療従事者の時間的拘束や，連日採取となった場合の血 液成分分離装置のディスポーザブル回路をはじめとする各種消耗品のコスト面からも,CD34陽性細 胞を必要な分だけ効率よく採取することが望まれる.以上を勘案して当院では末梢血幹細胞採取に伴うCD34陽性細胞の測定を1.採取可否の決定時,2. 採取途中の採取バッグ内の評価時，3.最終的な採取バッグ内の評価時の3つのタイミングで行ってい る.