首页> 外文期刊>日本輸血細胞治療学会誌 >1-4.直接抗グロブリン試験陽性患者における貯血式自己血輸血の1症例
【24h】

1-4.直接抗グロブリン試験陽性患者における貯血式自己血輸血の1症例

机译:1-4.直接抗グロブリン試験陽性患者における貯血式自己血輸血の1症例

获取原文
获取原文并翻译 | 示例
       

摘要

【はじめに】現在,直接抗グロブリン試験(direct antiglobulin test : DAT)陽性である血液製剤の使用に関しては,通常の製剤と同等の輸血効果が得られない等の理由より,その使用に明確な答えが出ていないのが現状である.今回我々は,人工股関節置換術症例患者において,貯血式自己血輸血で保管されたDAT陽性患者の自己血輸血を実施したので経過を報告する.【症例】患者:60歳代,女性 既往歴:全身性エリテマトーデス,腰部脊椎管狭窄症,Evans症候群 現病歴:20XX年7月,当院で左変形性股関節症と診断され,人工股関節全置換術適応となった.術前検査の不規則抗体スクリーニングにて,LISS-IATで2+の特異性のない凝集反応を認めた(PEG-IATでは自己対照の(w+)以外は陰性と判定された).また,DATの結果は,広範囲(w+),抗IgG(w+),抗C3b/C3d(w+),対照(0)であった.【経過】自己血貯血された赤血球製剤(300ml)の経時的溶血所見は,貯血当日:Hb 14.6g/dl, LD 131U/l, AST 7U/l, K2.4mmol/l, 35日 目:Hb 14.8g/dl, LD 1765U/l, AST 40U/l, K 46.3mmol/lで,日本赤十字社より供給される赤血球製剤成分の変化と差は認められなかった.術中出血量は270ml,術後48時間出血量は380mlであったが患者の臨床経過を鑑み,術後2日間で自己赤血球製剤4単位と自己新鮮凍結血漿2単位を輸血する判断となった.術前と術後に濃厚血小板の輸血を比較的多く実施したが,その後の臨床経過は良好であり,術後7日目ではHb11.6g/dlにまで上昇し溶血所見は認められなかった.【考察】温式自己抗体が疑われたDAT陽性患者における貯血式自己血輸血は,溶血所見なく実施された.一般的に同種血のDAT陽性製剤は,苦情製剤として取り扱われているが,今回の症例のように自己血として扱う場合は,輸血効果が得られ利用価値の高いものとして活用できる.今後は,更なる症例を集積し,その効果を注視していきたい.

著录项

获取原文

客服邮箱:kefu@zhangqiaokeyan.com

京公网安备:11010802029741号 ICP备案号:京ICP备15016152号-6 六维联合信息科技 (北京) 有限公司©版权所有
  • 客服微信

  • 服务号