工作機械用の板金部品の展開図に着目した曲げと溶接の工程の考察とレーザ溶接ロボットを用いたその部品の品質向上

摘要

世界的な市場において工作機械に求められる性能は多機能化·高性能化してきており，その達成のために主軸や送り軸案内などの要素技術や全体構造に対して様々な最適化設計やその製造法に関する報告がなされてきている．そのような中で必要な技術も変化してきており，高圧クーラント下における加工の具現化，さらに安全性の確保のためカバーの具備など，板金部品の重要性が増大してきている．しかしながら，典型的な多品種少量生産である工作機械用の板金部品の設計·機能性および製造技術に関する体系的な研究は極めて少なく，テレスコピックカバーの機能性に着目して摺動抵抗を評価した程度である．