ES-1-3 2.幹細胞採取での工夫や取り組み2)「千葉大学病院における末梢血幹細胞採取の最適化」

摘要

末梢血幹細胞採取には,患者自身の細胞を採取する自家末梢血幹細胞採取とドナーからの細胞を採取 する同種末梢血幹細胞採取があり,それぞれ基本的な方法は確立されて実臨床に用いられている.近 年,自家末梢血幹細胞採取においては造血幹細胞の末梢血への動員を促進するplerixaforが使用可能 となり,poor mobilizerの割合が減少しているが,その最適な使用方法については議論の余地が残る. また同種末梢血幹細胞採取においてはドナーの安全と負担軽減を大前提として,移植に必要な幹細胞 を確実に採取するために,採取方法の最適化が求められる.本講演においては,当院における自家?同種末梢血幹細胞採取の最適化の取り組みを紹介し,議論することを目的とする.