1日前から発症した全身性不随意運動を主訴に来院した94歳男性

摘要

94歳，男性 全身のピクつく動き来院前日の夜からピクッとなる動きが出現した.当初は右上肢のみであつたが，次第に両側上肢?全 身に広がり，頻度も増えてきた.様子を見つつ臥床したが，症状は軽快しなかった.目民ることもできず，救急要請し，近医脳神経外科へ搬送された.頭部単純CT,頭部単純MRIでは新規の出血や脳梗塞，変性を認めず, 神経内科への診療情報提供書を手渡され帰宅となった.また，血液検査で腎機能低下を指摘されかかりつけ を受診するよう指示された.帰宅後もピクッとなる動きは断続していた.来院当日，ピクッとなる動きと腎機能低下を両方相談するため, 腎臓内科でかかりつけである当院の救急総合外来を受診した.