退院後を見据えた薬物治療の支援——地域包括ケア病棟での患者指導

摘要

超高齢化に伴い医療は「地域完結型医療」が求められ,要介護状態になっても住み慣れた地域で最後まで生活ができるよう,住まい?医療?介護?予防?生活支援がシームレスに提供される地域包括ケアシステムの構築が進められている。2014年から地域包括ケア病棟実施加算が新設され,病院においても在宅復帰支援が求められているものの，現状ではその施設基準に「薬剤師の病棟配置」は含まれていない。そのなかで，地域包括ケア病棟に常駐し，入退院支援を行っている総合相模更生病院薬剤部の矢倉尚幸氏に，回復期の薬剤師業務や退院後を見据えた薬物治療について話を聞いた。