『仮設から本設へ』多様化する高圧噴射撹拌工法

摘要

高圧噴射撹拌工法(通称，；ジェットグラウト工法)は開発されてから，50年以上経ちますが，今では日本はもとより，欧米だけでなく，アジアや南米など世界各国で使われている技術です。このジェットグラウト工法が広まるきっかけは，昭和49年3月(1974年3月)，薬液注入工法による地盤改良工事で発生した薬害問題でしょう。施工現場付近(福岡県新宮町)の井戸水を飲んだ住民が一時的に平衡感覚を失う症状を呈し，これはアクリルアミド系注人材が原因と推定されました。